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【書評】ゼロ秒思考【考える力を磨く】

皆さんは「考える」ということをどう考えますか?

●とにかく時間をかけて机の前で思いを巡らせ続ける

●インターネット上の情報を探し続ける

など、ひたすらに時間を使い続けることを「考える」と捉えている人が多いのではないでしょうか?

今回は赤羽雄二さんの著書である

ゼロ秒思考

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を題材に「考える」ということを深掘っていきたいと思います。

 

 

思っていることを言葉にして書き出す

この書籍の中で赤羽さんが大事にしていることは「今まさに思っていることを言葉にして書き出す」ということ。

確かに自分ごとで考えてみても、仕事でアイデアを出す時などは頭の中で考えては消えていくということを何度も経験しました。

文字に起こして可視化し、物事を体系立てて考えていくことが大切だとしています。

その方法として赤羽さんが提唱しているのが

A4用紙でのメモ書きです。

詳しいやり方やルールは書籍を購入して実践してもらいたいのですが、これがまた驚くほど簡単です。

それはA4用紙にひたすら今の考えを書き出していくというものなのですが、侮れません。

誰に見せるでもないA4用紙へのメモ書きですので、好き放題書き出していきます。

これはこうか?こうとも考えられるか?いやこんな可能性もあるな。

などと今まで考えなかった仮説などが浮かび上がってきます。

で、その仮説を元に次のアクションにつなげていくという手法です。

ちなみに私は物理的に紙が増えてしまうのを避けるためにiPadのアプリGoodnotes6でひたすら書いています。

目安は1日およそA4用紙10枚とされています。

このトレーニングにより、考えるスピードを上げ、行動に移すスピードも上げることに繋がります。

日本人は考えることをトレーニングされていない?

赤羽さんも著書の中で書かれていますが、私たち日本人は幼少期からの教育において「考える」というトレーニングを受けていないように感じます。

小学校に入学して与えられた公式を覚えて、当てはめて問題を解き、点数が高いことだけが評価される。

もちろんこれはこれで必要なことなのでしょうが、それだけではいけないと思います。

特に私が不思議に思うのが「習っていない公式を使ってはいけない」という学校教育の謎ルールです。

しかも使うと叱られる始末です。

せっかく応用的に使おうとしている子どもの可能性に蓋をしているようにしか思えません。

そうやって「今までこうしてきたから」という慣例にとらわれて考えることをやめる大人に仕上がっていく気がしてなりません。

というか実際に私も本書を読むまでそんな感じでした。

個人的にはこのゼロ秒思考の書籍を学校の教科書用に作って欲しいと思うほどです。

それだけ物事を深く考えるトレーニングは大事なことだと思うようになりました。

特にこれからの時代はVUCAと言われ、不確実性が高く予想することが難しい世の中になります。

教科書通りというわけにはいかないのです。

ぜひ多くの皆さんの手に取ってもらいたい本としておすすめしたい1冊です。

だんだんと慣れて楽しくなってくる

最初はやったことのない手法に手間取ります。

こんな事書いていいのかな?とか、こんなこと書く必要ないのでは?とか

思い返してほしいのですが、それでは頭の中でモヤモヤ考えているのと大差はありません。

ただひたすらに書く。内容が過去に書いたものと被ってもいいのです。

書いているうちに物事を別の角度から見ることができるようになってきます。

そしてそれは仕事のアイデア出しだけではなく、人間関係や日々の暮らしの中でも役立てることができます。

A4用紙メモ書きには「人生に新たな気づきを与えてくれる」そんな力が込められているように感じます。

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